保育園栄養士の仕事って?どんなスキルが必要?10年間保育園で務めた私が答えます

雑記
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こんにちはあずきです。2022年3月に10年間栄養士として勤めた保育園を退職しました。最初は3年間でやめてやると思っていましたが、なんだかんだ10年間もよく続いたなと思います。決して嫌なことばかりではなく、楽しいこともたくさんあった10年間でした。今回は保育園で長年栄養士をした私が保育園栄養士の仕事内容や求められるスキルなどをまとめてみました。料理苦手だけど保育園栄養士になれるの?どんな知識が必要なの?など、これから保育園栄養士になりたいなと考えている方はぜひ参考にしてください。

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本題に入る前に栄養士の1日について超簡単にまとめてみた

保育園によってまちまちだとは思いますが、私が勤めていた保育園栄養士の1日ついてまとめてみます。この項目を読んで自分には無理だなと思った人は、根本的に向いていないと思うのでやめた方がよいでしょう(笑)

出勤と同時に調理着に着替えて昼食作りのための厨房業務に入ります。野菜の下洗い、食材をカット、調理などを行います。忙しさは献立によってまちまちですがスピード勝負です。乳幼児食の他にも離乳食の調理もします。アレルギー対応などもあると忙しさ倍増です。

調理作業が終わると使い終わった器具の洗浄や厨房の清掃などを行います。掃除はため込むと大変なことになるので日々コツコツやるのがベターですね。

11時過ぎぐらいに少し早い昼食タイムです。12時ぐらいから食器が返却されるのでこの時間に食べておかないと昼食を食べる時間がありません。

12時過ぎぐらいに食器が返却されるので食器の洗浄作業に入ると同時におやつ作りも行います。14時ぐらいまでにおやつを完成させます。

ようやく事務作業に入れます。献立作成、発注業務、食育計画など多岐にわたります。おやつの献立によっては忙しくて事務の時間が取れない日もあります。

15時過ぎぐらいにおやつの食器が返却されるので再び食器洗浄です。それが終わるとゴミ捨てや厨房のガスや電気がつけっぱなしになっていないかなど最終確認を行います。

私の勤めていた保育園は8時~16時半勤務だったので16時半過ぎにはあがれます。残業はほぼゼロです。だいぶ大雑把ですが1日の流れとしてはだいたいこんな感じです。

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朝が早いので職場の近くに住むことがおすすめ

保育園栄養士の朝は早いです。私の職場は8時~16時半勤務でしたが、だいたいみんな7時30分ぐらいには出勤して7時40分ぐらいには着替えをすませて厨房に入っていました。幸いにも私の自宅は職場まで自転車で10分ぐらいだったので6時に起きれば余裕で間に合いましたが、結婚前は職場から自宅までドアtoドアで1時間半ぐらいだったので毎日5時起きでした。5時に起きて6時過ぎには出発していたので冬なんて家を出ると真っ暗で月が綺麗に見えたり、電車の中で日の出を迎えたりとてもしんどかったです。私は夜もしっかり寝たいタイプだったので毎日22時前には布団に入っていました。そうなると平日の飲み会参加は寝不足覚悟でした(笑)もうあの頃の生活には戻れません。

そんなわけで、できれば自宅の近くの保育園に勤めることをおすすめします。小さい子どもがいるなら尚更です。

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やっぱり料理がうまくないとダメ?必要最低限のスキルがあれば大丈夫!

保育園栄養士は献立作成などの事務仕事のみの方ももちろんいると思いますが、そんな人はごく僅かで、だいたいは事務にプラスして厨房業務も兼務することがほとんどです。なので料理がめちゃくちゃできる人じゃないと働けないのでは?と思うかもしれません。結論から申し上げますとそんなことはありません!

もちろん包丁を全く握ったことがないとかは困りますが、そもそも大学の授業で調理実習などがあるので授業を真面目に受けていればその点は大丈夫かなと思います。あとは野菜が早く切れないとか、揚げ物はあまりやったことがないとかは働きながら自然と身につくので大丈夫です。現に私も料理経験は大学の授業と家で時々料理を作るぐらいの経験しかありませんでしたが、1~2年もすれば包丁使いもうまくなり、一通りのことは難なくこなせるようになりました。

あとおいしいものを作る技術はもちろん必要なのですが、それはフランス料理のシェフのようなものではなく、言い方は悪いですがあくまでも給食なのでそんな高度なメニューもありません。なので家庭料理がおいしく作れるぐらいのレベルで大丈夫です。あと給食作りにおいておいしいという事と同じぐらい衛生管理も重要です。保育園の給食を食べるのは幼い子ども達です。ですから安全な給食を届けるということはとても大切なことなのです。そのため例えばフランス料理なら肉はさっと火を通した方がおいしいかもしれませんが、給食においてはしっかり火を通して、衛生マニュアルにのっとった温度管理を行わなければなりません。なので逆に有名店のシェフレベルを目指しているような方には物足りなさを感じてしまうかもしれません。

保育士さんとは仲良くしておいて損はありません

保育園なのでメインで働く職員はもちろん保育士です。保育士が20人いれば、その中に栄養士は2~3人、下手すりゃ1人なんてこともあります。なので会議なのでは圧倒的に保育士の意見が通りやすいです。正直肩身が狭かったり、不公平感を感じることもありました。

普段は厨房業務や事務作業がメインなので保育士と関わる場面はそれほどないのでは?と思うかもしれませんが、食育活動や運動会、卒園式などの行事の手伝いなどそこそこ関わる機会は多いです。特に食育は子ども達を相手にすることなので保育士との連携が必須です。

なのでとりあえず保育士とは仲良くしておくことをおすすめします。私は毎日の挨拶や旅行に行ったときにお土産を配るなどを意識して行っていました。保育士さんと仲良くなると会議などでフォローしてくれたり、情報を教えてくれたり、仕事がやりやすくなるし何より職場に話し相手が増えるのは嬉しいものです。

高度な栄養知識は必要?そうでもありません(笑)

保育園の栄養士ってすごい知識が必要なのでは?と思う方もいるかもしれませんが、ぶっちゃけ栄養士の仕事の中では高度な栄養知識も必要なく誰でもできる仕事だと思っています。なので新卒採用OK、経験不問な場合が多いのです。なので管理栄養士の資格も必須ではありません。病院栄養士だとこうはいきません。

私は一応管理栄養士資格も所有していますが、正直大学で習った知識なんてほとんど仕事で使っていないような気がします・・・。栄養計算もソフトがやってくれますし。とりあえずビタミンAはこれこれに効果がありますとか離乳食の発達段階とか、最初はその程度の知識があれば十分だと思います。正確に言えば、小児栄養、食育、食品衛生などの知識は必要ですが、働きながら学んでいけば全然大丈夫です。なので小児栄養の知識に自信がないから保育園栄養士は諦めようかな、なんて思う必要は全くありません!

あとは厨房業務はスピード勝負なので、効率を考える力がとても大切です。当日になって焦ることのないように事前の段取り、頭の中で自分はどう動くべきかシミュレーションしましょう。それができない人は使えない人だと思われてしまうかも・・・。

向上心が強すぎる人には物足りないかも・・・

何を言っているんだ?と思われるかもしれませんが、私はそう思います。よくも悪くも保育園栄養士って同じような1年の繰り返しです。保育士さんであれば毎年子どもたちや、組む先生、学年なども違うのでそんなことはないと思いますが、栄養士は誰かがやめない限りメンバーも変わらないし、仕事内容も毎年ほぼほぼ同じです。なので数年経って一通りの仕事をこなせるようになると飽きがきます。なのでスキルアップを目指して2~3年でやめていく人も多いです。私はというと・・・そんな風に思った時期もありましたが、気が付けば10年間経っていました(笑)なんだかんだ私には向いていたのかもしれません。でもとりあえず働いてみて2~3年経って満足したらスキルアップを目指して転職するのも全然ありだと思います。

ただ保育園栄養士の仕事って手を抜こうと思えばいくらでも抜けるけど、頑張ろうと思えばどこまでも頑張れる仕事でもあると思います。個人的には献立作りが一番楽しかったです。試作などをして試行錯誤して作った給食を子どもたちがおいしく食べてくれた時は嬉しかったです。「またつくってね」なんて言われるともう頑張らずにはいられません。

さいごに

いろいろ書きましたが、私はなんだかんだ保育園栄養士の仕事好きでしたし、楽しかったです。子どもも好きだったので落ち込んだ時も子どもたちの姿に癒されます。

もし保育園栄養士になりたいけど自分でもなれるのかなと思っている方はぜひ勇気を出して保育園の門を叩いてみてください。かなりリアルな内容も書いてしまいましたが、この記事が少しでも役にたてば嬉しい限りです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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