息子の発達に不安を感じたのは2022年12月29日のことです。
なぜこんなにはっきり覚えているのかというと、その日を境に息子が突然逆さばいばいを始めたからです。
あれは2022年の年末でその時息子は2歳半頃のことでした。その時はちょうど夫の実家に帰省しており、帰りの新幹線の駅に義両親も見送りに来てくれていました。
駅の改札で息子に「おじいちゃんとあばあちゃんにばいばいは?」と息子に声をかけて、息子もそれに応じるのですが、あれ?ばいばいが逆さまになってる。なんで突然?今までは普通のバイバイしてたのに・・。
以前保育園で働いていたので、逆さバイバイという言葉は聞いたことがあり、それが自閉症の人がやることがある行動のひとつであるという事も知っていました。しかし、この時はたまたま逆さまになっただけだろうと、あまり深くは考えていませんでした。
しかし、その2日後に私の実家に帰った時に不安は確信に変わってしまいました。
私の実家に帰って、息子を寝かしつける時間になり、「ばあばにおやすみのバイバイは?」と声をかけると、バイバイはしてくれたのですが、その手は逆さま。偶然じゃなかったんだ・・。私の中で一気に不安が広がっていきました。
この日から私が息子の発達に苦悩する日々が始まりました。
今までも全く発達に不安がなかったわけではなく、赤ちゃんの時はよく泣く子で1日中抱っこしている日もあったし、寝返りも歩き出すのも遅めでした。あまり同年代と遊びたがらないのも気になってはいましたが、指差しもあったし、名前を呼ぶと「はーい」とお返事もできていて、言葉もそれなりに出ていたので順調に成長していると思っていました。
元々子どもと関わる仕事をしていたため、発達障害に関しては周りよりは少し意識していたつもりでした。しかしその知識は浅く、クレーン現象、物を一列に並べる、抱っこを嫌がる、名前を呼ばれても振り向かないなどのような、いわゆる自閉症みたいな知識しかなく、息子にそれらの行動は見られなかったし、むしろ抱っこは大好きだし、言葉も出ているし、1歳半検診も特に何もなくクリアして、発達には問題なさそうでよかったなと当時感じたことは覚えています。
しかし、息子が逆さバイバイを始めたことをきっかけに、ネットで検索しまくる日々の中で、言葉が出ていても、抱っこが好きでも発達障害の子もいるという事実や、発達障害はこの行動をしたから障害があるとか、大丈夫だとか、そんな単純な世界ではないことを知り、更に不安を募らせていきました。
その間も息子の逆さバイバイは治らず、その時は保育園にも行っていなくて、息子と家で2人きりであったため相談できる相手もおらず、そのことも更に私を追い詰めていきました。
この行動はできるから大丈夫。この行動しないから大丈夫。でもやっぱり違和感を感じる。そんな葛藤を繰り返しては、気持ちが落ちたりあがったりを行ったり来たりしていました。
どこかに相談した方がいいのかな?でもどこに相談すればいいの?なんとなく調べたりはするものの、なかなか電話をする決心もつきませんでしたが、落ち込みがピークに達していた頃、もう耐えられなくなり、ようやく市の関係機関に電話をすることができました。
電話をするまではドキドキでしたが、意外と親身になって優しく対応してくれたのを覚えています。私の希望で発達検査を受けることとなり、日程を決定してその日は終わりました。
電話をした後は、息子に発達の不安を初めて吐き出せたこともあり、ちゃんと頼れる場所があるんだということもわかり、少し気持ちが明るくなりました。
以前も初めて発達検査を受けるまでの話も記事にしています。この記事は過去の出来事を振り返りながら書いていますが、こちらはリアルタイムで書いたものなので、より当時のリアルな心境が思います。よかったらこちらも併せてお読みください。
次の記事→初めての発達検査
コメント